残暑お見舞い(オンオフ共用)ということで描いてみました。
アッツイのにくっついちゃっているのとかすっごい好きなんです!(笑)
日記に載せておいた病んだ小説もどきもこの下に載せておきます。
個人的にエンサンの表情がまれに見る良い出来ですv
「あつい、あつい、あーつーいーー…」
いつもより1オクターブ低い声が自分の腹の奥から聞こえる。
でも自分の腹が喋っているわけではない。
足を投げ出して上半身を少し持ち上げてあぐらをかいている僕の腹に巻き付くように突っ伏している、彼、が発している声だ。
縁側にまで日光は草木を抜けて容赦なく差し込んでくる。
最初は縁側の端に腰掛けて庭を見ていたが、日の高さと共に変わる影に照らされては後ずさっていたら部屋との段差の所まで腰が下がっていた。
部屋の中は確かに日陰なのだが、風が抜けないのと空気がこもって結局暑い。
実は縁側に入り込んでくる微かな風が一番涼しいのである。
正直、直射日光はつらい。
それは僕以上に、家で大半を過ごしている彼、李徴にはつらいものがあるのだ。
投げ出していた足を今度はジタバタさせている、相当苛立っているようだ。
「今日は何でこんなに暑いんだよー…」
語尾に連れて声は弱々しくなる。
今度は顔を腹にぐりぐりとこすりつけてきた。
「神様が不機嫌なんじゃない?」
「おかげでオレも不機嫌だ」
腰に巻き付けられていた腕がずるずると力が抜けて落ちてきた。
そのまま首も力をなくしこてんと股の溝に落ちた。
さてどうしたものか。
振り返って部屋の中を見渡してみる。
すると襖の隣に丁度良いものが転がっているじゃないか。
「う…?」
急に風によって後ろの軽い癖毛持ち上げられて、李徴は小首をもたげた。
起きあがった体を左腕で少し支えながら、右手で微風を送る。
「うちわ…?」
「うん…気持ちいい?」
小刻みに手首を動かし、微風を起こす。
風が一回ごとに李徴の髪の毛がフワフワと風と躍った。
再び上半身を少し起こして、李徴が微笑む。
「気持ちいい…ありがとう」
そのまままた腰に抱きついてきた。
「どういたしまして」
僕は答えながら風を送り続けた。
暑さが和らいだからだろうか。
李徴は気が付いたら僕の足を枕代わりにしてそのまま寝てしまっていた。
あんなに暑い光を降らしていた太陽が、いつの間にか大きな夕日に変わりはじめていた。
ようやく暑さが自然に引いてくる。
夕飯の献立を考えながらも、僕は右手を動かし続けた。
なぜだろうか、全く疲れない。
珍しく道理的じゃない彼の行動が少しおかしくて、それを彼の前で笑ってはいけない(怒るからね)と、ある意味で必死に手を動かしていたからにもかかわらず。
違うな、それよりも、それ以上に嬉しさというか何というか、変なエネルギーが量産されていたからかも。
「あついって言いながら…くっついてくるなんて」
彼が穏やかな寝息を立てているのを聞いて、ようやく安心して一回吹き出した。
たまには暑いのも悪くない。
ちなみに僕は然程暑くなかったんだけどね、体感温度は人それぞれ。
むしろ体の方が火照ってしまう。
太陽なんか目じゃない、可愛らしさでね。
あーあ、本当に今日は暑い一日だった。
夕飯はあんまり火を使わない料理にしよう。
あ…やっぱりあついのがいいかな、なんてね。
了
っていう話です。こう自然といちゃいちゃしててほしいな。李徴たんはすこしワガママなところがまだ残っているからね、暑かったら暑いってハッキリ言うし、仰がれているのも好きだと思う。尽くす愛、エンサン(笑)でもちゃんと返って来るけどね(なんのこっちゃ)うちのエンサンって…ヘタレ攻め?乙女攻め?(笑)
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